屋敷の主

リシェナとジェイスは互いの自室に戻った。

満月が綺麗な夜だった。
リシェナはドレスを脱ぎ、置いてあった寝間着に着替えた。緊張は未だ隠せないが、ジェイスの部屋をノックした。

「どうぞ」

リシェナが扉を開けると、上半身裸のジェイスが近寄ってきた。

「すすすみません…」

閉めよとするリシェナの手を引っ張り、ジェイスは扉を閉めた。
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