屋敷の主

月明かりに照らされたジェイスの体は美しく締まっており、リシェナが顔を真っ赤にしてしまった。

ジェイスは優しくリシェナの手を引き、部屋の奥の寝台にリシェナを座らせた。隣に自分も座る。
手は握ったままだ。

ジェイスがリシェナの方に顔を向ける。

リシェナは訳も分からず緊張して、ジェイスを上目遣いで見つめる。

会話は、まったくない。
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