君に恋をした日
「はい、消毒終了
今度からは気をつけてね」



「はい、ありがとうございました」
二人そろって、先生にお礼を言った。
目があった瞬間、二人とも顔が真っ赤だった。









「ってか、ごめんなぁ、
けがさせて」



「ぜんぜん大丈夫」



「一緒のクラスなんだね、
ここで、自己紹介しない?
俺、大谷 和夜(おおたにかずや)だよ、君は?」



「私は、奥永 裕美」



「んじゃ、奥永、教室戻ろっか」



「うん」




二人は、黙ったまま教室に向かうのだった。



「裕美!」



「七海、どうしたの」



「どうしたもないじゃん」



「けが、大丈夫なの」



「うん、大丈夫」



「教室でみんなが待ってるからはやく入ろう」



「うん」



教室に入り、黒板には、席が書かれていた。


見事に、七海と横だった。

大谷は、前の前の席だった。



大谷が、こっちをチラチラみてくる。
七海と目があい、二人ともなんだろねっていう顔をしていた。

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