先生のありがたみ
疑われる七瀬
あまり暴れなくなっていた七瀬は久しぶりに大暴れした。
そのわけは、疑われたからだ。
1年の宮園桃香が体のあちこちをけがしたのだ。
桃香に聞くと帰っているときに誰かから後ろから襲われたそうだ。
それを先生たちは七瀬がしたと疑っているのだ。
もちろん夏希は信じなかった。
「杉田、落ちつけよ。おれはお前を信じる。」
「落ち着いてられるかよ。」
いつもだったら琴音がおさえられるけど、今回は琴音でも無理だった。
琴音は教室をとび出した。
「矢吹どこに行くんだ。」
夏希の言葉にもこたえず琴音はどこかへ行った。
1分後、琴音は瑞稀を連れて戻った来た。
瑞稀は七瀬の様子を見て
「七瀬、気持ちはわかる。だけど、少し落ち着きなよ。大丈夫、ナッキーと私で七瀬の疑いを晴らすから。」
「そうだ杉田。絶対に疑いを晴らしてやるよ。」
七瀬は少し落ち着いてきた。
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