恋侵未来マシーン


それから何分か経って叶伊斗の周りに異常が起き始めていた。

「あれ?なんでTV映らないんだ?」

戸惑ってる叶伊斗にソフィアが答えた。

「みんなの望み叶えてるからに決まってるじゃない。」

「望み叶えてなんでTVが………あっ!」

「そうよ!望みが叶えば仕事なんてやらなくて済むじゃない?アナウンサーもTV会社の人も望みさえ叶えばなにもやらなくていいの。」


「もしかして、みんなが叶う望みって1人1つじゃないの?」

「もちろん。私が光を出し続けている間は無限に叶うわよ。」

叶伊斗は「しまった!」という顔をしてソフィアにこう言った。

「ソフィア〜その光を止めてくれ!頼む…このままじゃ僕が…」

「最初にも言ったけど…もう叶伊斗の願いは叶えられないの…」

残念そうにそう言った。叶伊斗は冷静にこういった。

「何か手はないのか?なんでもやるから…」

「分かったわ。私…叶伊斗の事好きだから…」

「こんな時になに言ってるんだよ!手があるなら早く言ってくれ…」

「叶伊斗?私…ロボットだけど感情を持てっるのよ?私だけ欠陥だった…でも、欠陥で良かったと思った…叶伊斗に恋できたから…」


「ソフィア…」

感情のこもったソフィアの告白で叶伊斗はソフィアがロボットである意識が完全にふっとんでいた。

「さぁ、方法検索するわね。」

いつもの明るい声でそう言った時、叶伊斗は泣いていた。

「叶伊斗分かっ……」

ソフィアが検索結果をだして叶伊斗の名前を言った瞬間、叶伊斗はソフィアに抱き着いていた。
そして泣きながら

「ソフィア…ありがとう。」


「叶伊斗…… そっそんな事よりも見つかったわよ!生き残る方法…」


第1章 望み 完
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