君のいる世界


「お前さ、莉紗となんかあったのか?」
どこか鋭い咲哉だから嫌になる…

「いや」
顔を反らして小さく呟いた。


「咲哉く~ん!優都く~ん!おはよ~!」
上から大きな声が降ってくる。
見てみれば彩音が手を振っている。

咲哉が「今日も元気だなぁ♪」と言いながら手を振っていた。
その表情がどこか嬉しそうなのを俺は黙って見ていた。
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