君のいる世界
「初めまして♪私、青木彩音[あおきあやね]!よろしくね♪」
前の席だよといきなり話しかけられて見てみると 茶色い髪をクルクルと巻いている、可愛い女の子が笑っていた。
「よろしく!新崎莉沙だよ」
さすがに素っ気なくしたらいけないと思ったのでできる限り笑ってみる。
青木さんとも赤外線をする。
すると宇野くんが1人の男子を連れてこっちに来る。
「こいつ俺と同中なんだ!」
と男子を前にだす。
茶色い髪の宇野くんとは違い、黒髪を綺麗にセットしてある。
宇野くんに負けないくらいかっこいい。
「わぁ~!!私、青木彩音!よろしくね♪」
青木さんはどっちか、もしくは両方に興味を持ったらしく、笑顔でさっきよりも明るく話しかけている。
宇野くんはそれに笑顔で答えている。
もう1人の人はなにも言わずにケータイを見ている。
(感じ悪!)
そう思って見ていると目があった。
(うわっ)
さっと目をそらすとなんだか不思議な気持ちになった。
「お前も2人にあいさつしろよ!」
宇野くんがこっちを見る。
めんどくさそうに私たちを見ると口を開いた。