時間は流れているんだね
「なんでうちを知っているの?」



準は一枚のA4サイズの紙を私に渡した。そこには私の家までの地図が書かれていた。



「洋に聞いたんだ。」



なるほど…
洋さんに聞いたんだ…
この筆跡は完全にお姉ちゃんだし



「…で、どうしたの?
突然。」



私はふわりと香る準の香水の香りにどきどきしているのを隠すように言った。



じゃないと嬉しくて
涙が出そうだったから


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