時間は流れているんだね
準は私の頭を撫でて、そのまま私を抱きしめた。


私は心臓が止まるかと思った。


「えっ…あの…準?」


「かわいい…。」


準の口から出た言葉に私は驚いた。


かわいい…?


私が…?


準は少し離れるとキスした…。


頭の中が真っ白になった。

一瞬なにが起きたのか分からなかった。


準の唇が離れた。


私はただぼーってしていた。


心臓だけが妙にうるさいのが分かる。


私は無言で準を見つめた。

その時だった。


準の部屋のチャイムが鳴った。準が出ていった。


私はまだ何が起きたか分からなかった。


ぼーっとしているところでリビングのドアが開いた。

私は振り向くとそこには…。


「お姉ちゃん…。」


「夢…。そろそろ帰ろ?」


お姉ちゃんは向かえに来てくれたみたいだ。


私はうなずいてリビングを出た。


玄関には合コンの会場にいた洋って人と準がいた。


私が靴を履いているとき準が私の手に紙を手渡した。

私はおじゃましましたとだけ言って準の部屋を出た。
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