時間は流れているんだね
「どうしたの?お姉ちゃん。」

「いや…ちょっと話したいことがあってさ!!」


また無理した笑顔…。


なんで無理して笑おうとするの?


余計に心配になるよ…。


お姉ちゃんは私の机の椅子に座った。


「夢私がさっき言ったこと覚えてる?」


「うん。どんなに格好悪くても想いは伝えなきゃだめってやつでしょ?」


お姉ちゃんはうなずいた。

「やっぱり夢にはこの事話さなきゃって思ってね…。」

この事…?


私は首を傾げた。


「これから話すことは私が中3…夢と同い年のときのことなんだけど…。


私ね…すっごく好きな人が居たんだ…。」


お姉ちゃんは思い出すように話し出した。
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