時間は流れているんだね

そう…これは私…


高川理香が中3のときの話し…｡


あの頃の私は恋愛にはなぜか臆病で…


でも好きな人がいたの…


名前は南正谷(ﾐﾅﾐ ｼｮｳﾔ)って言う同じクラスのやつだった。


恋愛感情なんて始めはなかったんだよ?


ただ…正谷の優しさってさ穏やかな海みたいに透き通ってて…深かったんだ。


好きで好きで仕方なかった。


でも、あの頃の私は片想いしてるだけで満足してた。


不思議だよね…?好きな人がいるって考えるだけで…毎日がキラキラ輝いているように思えるの。


『いつか両想いになれたらいいな…』


そんなこと考えてた。


自分から想いも伝えてないのに…それじゃあ両想いなんてなれるわけないのに…｡