時間は流れているんだね
そしてもうすぐで卒業の季節になった……。




正谷と私は偶然志望校が同じで…告白はいつか勇気が持てたときって先延ばししたの。



その頃…私と正谷は志望校が同じってことで少しずつだけど会話できるようになった。



正谷と同じ高校行けると思うと受験勉強すら楽しくって…



必死で勉強して見事に受かった。正谷も受かった。2人ですごく盛り上がった。


そして、桜の花が咲き乱れる頃…入学式が間近に迫っていたあの日…。



正谷は死んだ。原因は……一家心中…。



運命ってこんなに残酷?



正谷は親の自殺に巻き込まれて短すぎる生涯を終えた。



もうすぐ高校行けたのに。


一家心中した訳は知らない。でも…正谷を連れて逝くことないじゃない!!



私の好きって想いはどうすればいいの?



こんなに好きなのに簡単に消すことなんて出来ない。


無かったことにすることなんて出来ないよ…。





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