時間は流れているんだね
「…私と正谷はお互い想いを伝えられなかったから…夢にはそうなってほしくないんだ…。」



お姉ちゃんは泣いていた。


私もぼろぼろと泣いた。



「うん…。お姉ちゃん話してくれてありがとう。」



お姉ちゃんは涙を拭って笑った。



「いいよ!!私も話せてよかった!!」



そう言うお姉ちゃんの胸元には空色のネックレスがちゃんと付いていた。



「そのネックレスが正谷さんから貰った物なの?」



「うん!!そうだよ!!
毎日肌身離さず付けてるんだ。」



そう言うとお姉ちゃんはネックレスのトップに触った。



やっぱりお姉ちゃんは笑顔の方が似合ってるね!!



正谷さん…。お姉ちゃんはちゃんと笑ってるよ。



ありがとう。
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