時間は流れているんだね

香水

目覚まし時計のうるさい音で目が覚めた。



｢うう…。寒い…｡｣



私は目覚まし時計を乱暴に止めると二度寝を始めた。


ドタドタと階段を登る音が聞こえる…｡この足音は間違いなくお姉ちゃんだ。私は布団に頭を埋めた。


｢ゆ────め!!!起きなっ!!朝だよ!?
今日終業式なのに遅刻する気?｣



朝から元気だなあ…｡
そう言えば今日って終業式だっけ?忘れてた。



お姉ちゃんは部屋にノックもせずに私の部屋に入ると私の布団を無理矢理剥いだ。



｢う──｡寒い眠い…｡｣



｢若いのに何言ってるの!?早く起きな!!｣



私は起き上がってベッドから這い出た。リビングに行くとお母さんが朝食の準備をしていた。



｢理香いつもありがとう。夢おはよう。｣



｢おはよ…｡｣



私はパンにかじりついた。私は朝が嫌いだ。眠いし。


｢ちょっと夢。今日準と会うんでしょ!?｣



私はお姉ちゃんの言葉で目が覚めた。そして急いでパンを口に詰め込んだ。