時間は流れているんだね
「おっ!!夢間に合ってよかったな─!」



楓が笑いながら近寄って来た。私は楓を睨み付け席に付いた。



「おはよ─!!夢。」



「おはよ─!!美里。」



美里は私に駆けよって来た。波並美里(ハナミ ミリ)は私の親友だ。



「夢と楓相変わらず仲いーねっ!!
今日は朝から夫婦喧嘩?」



美里はそう言うと楽しそうにくすくすと笑った。



「止めてよ美里。あんな奴と夫婦になるくらいなら私…屋上から降りるわ!!」



私は呆れ顔で言った。
美里は余計につぼにはまったらしく大笑いしている。


「ちょっとさあ…屋上から降りるはないだろ─!」



いつの間にか後ろに旦那様……でわなく楓が立っていた。



「あっ!!夢─未来の旦那様の登場じゃん!!」



「だからさあ…あり得ないから!!」



私は分かるようにわざと大きなため息をはいた。



「えっ!?俺って夢の旦那なのか?」



勘違い王子がここにいました──…。



「違うっ!!!誰が私の旦那だあ!!!」
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