時間は流れているんだね
なんで私…。
今、楓に告白されたばかりなのに準の顔が浮かんでくるの…?



なんか私、変だよ…。



こんな気持ち初めて。



でも…昨日会ったばかりなのに…。



でもね…?
こんな気持ち楓には感じたことがないの。



私は自分が分からなくなり、もうすぐHRの始まる教室を走って出た。そしてそのまま屋上へ走った。



屋上へ続く階段を駆け上がり、灰色の鉄のドアを勢いよく開けた。



屋上ってやっぱり落ち着く…。



「私の気持ちってなんなんだろう…。」



そう私が呟いた声は、透き通った冬の青空に広がって消えていった…。
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