時間は流れているんだね
「準…本当にごめんなさい。」



私は頭を下げて謝った。でも準から返って来た返事は意外なものだった。



「許さない…。」



私は頭を上げて目を見開いた。
視界がぼやけて来ることが分かった。



いきなり失恋…?



そう思ったとき準が1つの綺麗にラッピングされた箱を渡してきた。
私は訳が分からず言葉が出て来ない。



「それ…貰ってくれたら許すよ…。」



「あの…。これ…。」



「開けてみて?」



私はコクリと頷くとラッピングを外した。
開けた瞬間私はまた目を見開いた。



「気に入った…?
さすがにあの香水は男物だからさ…。
だから…あれのペアなんだけど…。」



中に入っていたのは…ピンク色の香水だった。
香りは準の空色の香水とよく似ているが少し甘い感じ…。



「貰っていいの…?」



準はコクリと頷いた。



「ありがとう!!」



私は満面の笑みで言った。
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