時間は流れているんだね
「ただいま!!」



私が勢いよく玄関に入ると2階から階段を降りてくる音がした。



「夢──!!」



それはお姉ちゃんだった。お姉ちゃんは私に飛び付いて来た。



「夢!!変なことされなかった!?」



心配してくれていたんだ…。私は謝ろうとお姉ちゃんの顔を見たとたん言葉を失った。



お姉ちゃんはにやけていた。



「お姉ちゃん…。何考えてるの?」



「いやっ…。ほらね…?デートじゃん?
何か進展あったかな─って?」



お姉ちゃんはまだにやけている。



「お姉ちゃん…。私と準は付き合ってる訳じゃないし。それに今日は香水返しただけだし…。」



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