時間は流れているんだね
「夢。頑張ってね。準って人さ顔いいから結構人気みたいだよ。」



お姉ちゃんの言葉に胸が痛んだ。人気があることは分かるけど…。顔がいいからって理由なの?そういうのって好きっていうの?



「夢。準って人のこと好きなんでしょ?」



「……うん。」



これが私の素直な気持ち。私は準が好き。真っ直ぐで曲がらない気持ちなの。



お姉ちゃんは微笑んで私の頭を撫で、部屋を出て行った。私はお姉ちゃんが「頑張って」と言ってくれた気がした。姉妹の勘ってやつだけど。
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