時間は流れているんだね
私は着替えを済ませてリビングに降りた。食卓にはお母さんの作った料理が並んでいていい香りが部屋いっぱいに広がっている。すでにお姉ちゃんは椅子に座っていてお母さんはご飯を運んでいた。改めて幸せだと感じてしまう…。
「もうすぐお父さんの命日ね…。
今年もお供えものはどら焼でいいかしら?」
お母さんは微笑んでいるがその瞳は少し寂しそうだった。私の家はお父さんがいない。私が生まれてすぐに交通事故で亡くなったらしい…だから私にはお父さんの記憶がない。でも、お父さんの好物は『どら焼』だとお母さんに何度も聞かされた。お父さんの話をするお母さんはとても楽しそうだから…いいお父さんなんだろうな…。
「いいんじゃない?お父さんの好きな物って他に知らないし…。」
お姉ちゃんはお父さんの記憶が少しだけどあるから…。なんだかうらやましいなあ…。
私は2人の話を聞きながら今日のおかずの唐揚げにかぶりついた。
「もうすぐお父さんの命日ね…。
今年もお供えものはどら焼でいいかしら?」
お母さんは微笑んでいるがその瞳は少し寂しそうだった。私の家はお父さんがいない。私が生まれてすぐに交通事故で亡くなったらしい…だから私にはお父さんの記憶がない。でも、お父さんの好物は『どら焼』だとお母さんに何度も聞かされた。お父さんの話をするお母さんはとても楽しそうだから…いいお父さんなんだろうな…。
「いいんじゃない?お父さんの好きな物って他に知らないし…。」
お姉ちゃんはお父さんの記憶が少しだけどあるから…。なんだかうらやましいなあ…。
私は2人の話を聞きながら今日のおかずの唐揚げにかぶりついた。