時間は流れているんだね
「あら…。今日の夢はよく食べるわねえ。唐揚げそんなに美味しかった?」


1人もくもくと唐揚げを食べ続けていた私にお母さんは微笑みながら言った。確かにお母さんの作った唐揚げは美味しいけど…。


「うん!!美味しいよ!!」


私は笑顔で返事をした。お母さんは上機嫌で唐揚げを食べている。私はごちそうさまと言いリビングを出た。そして自分の部屋に行き窓を開けた。冬の冷たい空気が部屋に入ってくる。私は空を見上げた。冬の空は他の季節より澄んでいて星がよく見えた。


「お父さん…お母さんのこと私たちのこと見ててね。」

私は空の星に向かって呟いた。星が瞬いた気がする…。私は微笑み窓を閉めた。
< 60 / 114 >

この作品をシェア

pagetop