時間は流れているんだね

朝の日差しがカーテンの隙間からこぼれてくる。


「朝か………。」


私はベッドに入ったままポツリと呟いた。


結局眠れなかったなあ…。

部屋の鏡を覗くと案の定目が赤く腫れ上がっていた。

こんなんじゃ…学校行けないなあ。


そんなときだったお母さんの声が響いた。


「夢────!!学校遅刻するわよ!!」


そしてずかずかと私の部屋に入って来て無理やり布団を剥いだ。


「お母さん…今日私休む。こんな顔じゃ学校行けないよ。」


お母さんはため息をついた。


「問答無用よっ!!さあっ起きなさい!!」


私はしぶしぶ布団から出て準備を始めた。


いつも私を起こしに来るのはお姉ちゃんの役目だったのに……。
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