時間は流れているんだね
今日から全て変わるんだね。


そう考えると枯れることのない涙がまたこぼれそうになる。


私は上を向いて涙を隠した。


多分…一番寂しいのはお母さんだから。
辛いのを我慢してると思うから。


「夢…?」


お母さんが心配そうに私を見た。
私は微笑んだ。


「お母さん。お姉ちゃん今度家に来るって言ってたよ!!」


私はそう言って階段を駆け降りた。


しばらく涙さんとさよならできなさそうだね。


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