時間は流れているんだね
いつも通りの退屈な授業や美里と過ごす休み時間。


あれから楓と私はギクシャクとした関係を続けている。そのことがなんかちょっと…胸の中にモヤモヤを作る。


周りが変わっていく。


まるでタイミングを合わせたかのように。


こうしている間にも中学というかけがえのない時間が過ぎていく。


香水を貰ったあの日から準には会っていない。


会いたい気持ちは溢れるばかりなのに…メールの送信ボタンを押す勇気が出ないんだ。


私は教室の窓から雲ひとつない青空を見上げながら呟いた。


「私はいつからこんなに臆病になったんだろ……。」











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