時間は流れているんだね
「そうかなー?」


私はそう言ってへらっと笑った。
でもなぜか美里はそんな私を見てため息をついた。


「夢。無理しないで。
私たち親友じゃん?隠し事ナシでしょ?
夢がそんなだと私も辛いよ。」


美里は言いながらも少し涙目だ。


ああ……。私バカだなあ。美里にこんなに心配かけちゃって──…。


今、美里がこらえている涙は私のせいだね…?


そして…今の美里を笑顔にしてあげられるのも絶対私だ。


「ごめんね美里。


全部話すよ。私。もう隠さない。」


きっと私たちはもっともっと仲良くなれる。


だって本当は何でも話せるくらい私たちは仲がいい。どんなに恥ずかしいことだって他の人が引くようなことだって美里となら笑える。


そう考えると私って幸せものだと思う。


「美里。」


「なあに?」


「大好きっ!!」


美里は突然の私の爆弾発言で驚いたような表情をした。
でもすぐに笑顔に変わった。


ほらね?
美里を笑顔にするのは私。
私を笑顔にするのは美里。

美里はそのまま私に抱きついて言った。


「私も大好きっ!!」


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