時間は流れているんだね
洋さんが少し小走りで戻って来た。


「理香、そろそろ行こう。」

お姉ちゃんは笑顔で頷いた。


いよいよなんだ…やっぱり寂しいな…。


私は少し俯いた。


「ゆーめ!!見て。」


私が顔を上げるとお姉ちゃんが笑顔で首元を指差している。


そこには私がさっきあげたネックレスがキラリと輝いていた。


「似合う?」


「当たり前じゃん。私の自慢のお姉ちゃんに似合わない物は無いって!!」


「夢も似合ってる。」


お姉ちゃんは微笑んでそう言うと洋さんの元へ行った。


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