時間は流れているんだね
先生の話しは受験のことばかりでピリピリとしていた教室の雰囲気をさらに冷たくしていく。



早く受験なんて終わればいいのに…



私は切実にそう思っていた。



そんなことを考えていると1日なんてすぐに…まるで 風の様に通りすぎて行く。


正直、今は楓に準のことを伝えるのは良くないと思う。



メンタルに響くのは本当に良くない。



でもね?私が怖いって思っている部分もある。離れて行かないでほしい。



「夢ー!!帰ろっか」



美里が駆け寄って来た。



「うん!!行こっか」



私たちはさっき登校したばかりのような教室を後にした。



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