時間は流れているんだね
みんなと写真を撮って、仲のいい子とはちゃんとまた遊ぶ約束をして私と美里は見慣れた校舎を後にした。



「やっぱり泣いたねー。」


美里がそう言いながら泣きすぎて赤くなった目を擦っている。絶対に私の目も美里とお揃いで赤くなってるなあ。



「だね。もうなかなか会えなくなるもんね。」



私たちはふと話すことを止めて無言で見慣れた道の景色を眺めながら歩いた。



「夢!!」



美里が突然口をひらいた。


「なあに?」



「高校でもよろしくね!!」



美里はそう言って微笑んだ。
美里はもう未来を見てた。


「うん!!!
当たり前…っていうかうちらまだ合格って決まってないから!!」



私がつっこむと美里はにやにや笑っていてなんだか気持ち悪い。



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