kinglovers!
30分くらい、ずっと走ってた。
大丈夫、体力には自信がある。



走っているうちに大袈裟なほど飾ってある校門が見えてきた。


でも、残念ながら閉まっている。


「あー……」


周りを見渡す。
よし、誰もいない。誰も見ていない。



―ガシャン



この程度の門なら、ちょっと高いけど越えられる気がする。



本当はいけないんだろうけど。



柵をのぼり、飛びおりる。





―ゴスッ




「ん?…………ゴスッ?」


地面におりた音とは明らかに違う音が……




「………痛っ…」


「!!!!!!」



飛びおりた私は、悪気はないんだけど…


いや、本当になかったんだけど…





知らない人を下敷きにしていた。



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