kinglovers!
「この雛澄学園ではわれわれ生徒会が大体のことをしきらせてもらっています。年内の行事などの計画も生徒会が行っています。この学園は行事が多いので、是非参加してください。」


よかった。普通におわりそうな雰囲気。


「それとですね」


「!」


一気に嫌な予感。いや、でも何もおきないよね。
気のせい気のせい。


「ここはルールにも厳しい学園です。今日、朝からいきなりそのルールを破った不届きな生徒が残念ながら一人現れてしまいました。」


「……………」


「…あとでくるように」


「……………」


違う。私じゃない。私じゃない。


思わず目を背けた。


「…どうやら本人が自覚していないようなので本名で呼ばせてもらいますね」


え!!??


それはだめ!


顔をあげた。すぐに目が合う。


「気づいたようですね。わかればいい」


「……………」


嗚呼、もっと早くおきれば……


「ねえ、生徒会長かっこよくない!?」


え、そうですか?眼科行った方がいいですよ。


となりの女子の話し声がやけに耳障りな始業式となった。
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