Lovin' You Forever
そう言われあたしたちは席についた。

「えっと、はじめまして!!桜井清香です。みんなよろしくね!!このあと入学式が終わったら学級の時間あるからその時みんなで自己紹介しあおうね!!じゃ入学式の説明するね…」

清香先生は一人でベラベラしゃべり始めた。

あたしはまた、まわりを見渡した。

もう新しく友達をつくって小声で喋ってる子や机に顔をうずめて寝てる子もいる。

そんな中、あたしの目に一人の子がうつった。

あたしと同じく一人でチラチラまわりを見渡してる子。

なんでかな
その子見た瞬間、あの子と仲良くなりたいなって思った。

「~だからね!!じゃ10分間休憩のあとすぐ入学式だから!!」

と、清香先生の話が終わりまわりが騒がしくなった。

あたしがボーっとしてると

「ねっ!!名前なんていうの?」

後ろから声をかけられた。

えっ―…

びっくりして後ろを振り返ると

…あっ

さっきの子だ。
さっき仲良くなりたいって思った子。

「えっ…あ、彩音だよ!!川崎彩音」

わ~…変な答え方しちゃった…

「彩音ちゃん♪あやって呼んでいい?」

その子はニコッてあたしに笑顔を向けた。

「うん、いいよ♪あなたは名前なんていうの?」

「うちは鶴岡七海!!ななみって呼んでね♪」

七海…

あの時あんたと仲良くなれてホントに良かったよ…
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