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「あのね、誠一先生ってね、前ウチの家庭教師だったの。」
「えっ。本当にっ?!」
うわあ、運命みたい。
「その時は、別になんとも思わなかったんだけど...」
「..だけど....?」
「今考えたら、カッコイイし、運命みたいな再会だから...一目惚れ?かもしれないかなあ..みたいな」瑞貴の瞳は、ハートになっていた。
「瑞貴も、やっと恋できたんだね。よかったじゃん!」
「うんっ!桃香も、早く幼なじみに会えたらいいねっ!」

そう言って、瑞貴は自分の席に
戻っていった。

「はあー...」
大きくため息をついた、あたしは、
瑞貴が言った、幼なじみのことを
思い出していた。
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