mind
家が見えてきたところで、なんだか様子がいつもと違う感じがした。
家につくと見たことのない黒い車が一代止まっていた。
マキの両親は、よく知り合いをうちに招き飲み会をすることがよくあったので、マキはまた誰か飲みに来たのかと思った。
自転車を家の裏の倉庫に置き、家の中に入った。
ただいまーっとマキがゆうと母親が嬉しそうな顔でおかえりと言ってマキの部屋に入ってきた。
「何その笑顔は?今日は誰が来てるの?」マキが母親に言った。
「今日?前にパパの野球見に行った時に若い子がいっぱい入っててその中に超かっこいい子が一人いるっていったぢゃん?その子とあと一人野球の子が来てるの」
「それでそんな笑顔なのね」
「マキも絶対かっこいいってゆうから」
「そんなにかっこいいのか〜」
「マキも早く着替えてこっち来なよ」
「はいはーい」
マキは母親のゆうかっこいい人が気になり、着替えをせずリベングへ向かった。
「こんばんは」とマキが言うと父親がおかえりーと低い声で言った。
「こんばんはー」
眼鏡をかけた面長の男性だ。
「こんばんは」
丸顔でぱっちり二重の男性だ。
若い20代前半の二人がマキに挨拶した。
おそらく母親がかっこいいって言ってたのは、丸顔の男性だろうとマキはすぐに気づいた。
思ってた以上にかっこいい人で思わずマキは見とれてしまった。
それが彼との初めての出会いだった。