mind

ひとまず母親のところへ行き落ち着こうと思ったマキはキッチンへ向かった。


「ママ!ママ!超かっこいいね名前はなんてゆうの?」
「眼鏡をかけてる方が神山 一(かみやまはじめ)くんで、かっこいい方は広瀬光(ひろせこう)くんだよ」
「へぇー広瀬光くんかー着替えてこよーっと」


マキは部屋に戻り着替えてからまたリベングへ戻った。


マキは広瀬光の向かい側の席に座り夕飯を食べはじめた。
緊張しているせいか食事に集中できない。
チラッと光の方を見てみると、目があってしまった。
急いで視線をテレビに向けた。

「二人は何歳だっけ?」
隣に座った母親が神山と光に聞いた。
「今21っすね」
神山が答えた。
へぇー21歳なんだあ5歳上かあっとマキゎ心の中で思った。
「彼女はいるの?」
母親が聞いた。
「俺は最近出来ました。光ちゃんはいないよねぇ」
「俺はいないです」
彼女いないんだあかっこいいのにとマキは思った。

それから母親の質問攻めで、マキはそれを聞いているだけだったがいろんな情報を知った。
少しばから母親に感謝したい気分だった。

それから何時間たっただろう。
マキは、光とも神山とも一言も話さずにいた。
いつもなら知らない人でもすぐに慣れて話し出すマキだったが、今日は違かった。


「じゃあ光ちゃんそろそろ帰ろうかお前明日も学校だろ?」
「あぁ明日は朝からだからそろそろ帰ります、ごちそうさまでした。」
「光ちゃん学生なんだあ頑張ってね、またいつでも来てね家も近いんだし」
母親が言った。
「はいまたお邪魔します」
光が言った。
「お邪魔しましたー」
神山が言った。

「はーい気を付けてなあ」
父親が言った。

マキは何も出来ずにガクッとしながら部屋に戻った。


「またうちに来るかなあ」
お風呂に入ったあとベッドに寝転んで呟いた。
「まあ私なんか相手にしないか」
マキは、かっこいいと思うぐらいの軽い気持ちでいた。


そして、眠りについた。

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