いつかどこかで…
あれこれ準備をして、服を迷っていたらあっという間に時間になってしまった。慌てて家を飛び出すと、少し離れたところに彼の車が停まっていた。


ドキドキしながら彼の車に乗り込んだ。


嬉しくて…嬉しくて。ついつい笑ってしまう。


『海に行こうか…。ビックリした?理沙と旅行した事なかったからな…ちょっと、いきなりだけど。』


『嬉しいっ。嬉しくて…たまんない。』


車はゆっくりと走りだした。


聞きたいことはたくさんある。どうして?家族には何て?…でもそんなことはいい。祐治が私を連れていってくれる。それだけでいい。
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