いつかどこかで…
謙吾の電話をきると、受付でもらったパンフみて旅館に電話した。


『あ〜。ありましたよ。今連絡差し上げようとしておりました』


よかった!祐治が知ったらがっかりする。

取り敢えず電話を切ってホッとした。


直ぐに謙吾から電話。

[どうした!ネコがどうしたって?]

一通り説明して、送ってもらうことにしたって話した。


[なんだよ。あいつからのプレゼントなんかそのまま置いとけ。]


『謙吾…私疲れたから休む…』

電話を切ろうとしたら

[まてまて、今から取りに行こう。忘れ物。今からそっち行くから]

今から?!取りに!?


折り返し電話したけど出ない。

あのネコ…出来るなら直ぐに迎えに行きたい…。


どうしよう。

迷ってる間に外からクラクション。


謙吾…近くにきてたんだ。

私は慌てて、帰ってきた時のままの姿で飛び出して、謙吾の車に乗った。


パンフレット渡して。

謙吾は私をジロジロ見て


『なんだよ。お洒落しちゃってさ。帰ったばっかりか?早かったな』


ナビを操作して、直ぐに車を出した。
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