いつかどこかで…
これ以上何も望んではいけない。こうしているだけでも罪なのに。離れられない。


『祐治…愛してる…』
私からそっと唇を重ねた。

強く強く抱き締めあった。

何度も口付けた。


愛しい。愛しいよ。祐治。
私の身体の隅々に…優しく唇を押し合てて、キスしてくれる祐治。


『祐治…愛してる…ずっと愛してる…』


『理沙…俺もだよ…理沙…ありがとう…』

……

一人で祐吾を育てて生きていこうと決めて…でも…祐治はいつも見守っていてくれた。謙吾も同じ。


祐吾はみんなに愛され、見守られている。



ゆうご…ママに少しだけ、こんな時間をくれる?。

ゆうご…愛してる人がいるの。ママにはあなたと…祐治。そして謙吾。


愛している…。

愛されているの。

ママはとても幸せだよ。


………

『理沙…』

優しく髪を指で時ながら囁く声。変わらない…。

祐治の肌の温もり。

祐治の首筋に唇を押し合てて、甘えるのが好き。

そうすると、祐治はギュッと抱き締めてくれるから。

離れたくない。

このまま離れたくない。
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