いつかどこかで…
『だから…その…。彼女がせまってくんだよ。やりたいみたいでさ…』

マジ、俺びびってんの。俺、まだ未経験。


タバコに火をつけた祐治さん…好きだなあ。大人って感じだ…。

『祐吾、高一だろ?まだ早くないか?』

『祐治さん、いつだった?』

ちょっとむせてる。

『う…ん。20か?な。』

ウッソ…。遅くね?

『ヤバイ。遅くない?それって。


『ばか。責任持てる年になってからだろ。普通…古いか…あはは』

『今はさ、中学でも結構やってるよ』

祐治さんの驚いた顔!おもしれぇ!可愛いよな、こういうとこ。


『好きなら自然とそういう気持ちになるもんだけど。でも、お前くらいの年だと興味が先にいきそうだけどな。祐吾はまだそんな気持ちはないんだろ?ならやめとけ。』


本当はね、どうでもよかった。こんな悩み。

ただ、祐治さんと話したかった。こんな風に。


父親がいないせいかな。祐治さんがそうだったら…なんて考えてしまう。
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