いつかどこかで…
『勝手なことを言ってるのは分かってる…でも、逢えないか?すぐには離婚は出来ないけど…好きなんだよ…理沙』
何が本心かはわからない。
だけど…赤ちゃん生まれて、何故?何故そんなことできるの?
私は平気だよ。不倫なんて。でもあなたはちゃんと父親しなさいよ…ばか。
『謙吾…あなたの愛人になれって?…そう言ってるの?』
『違うよ…理沙…ずっと好きだった…』
ばか。私も謙吾もばか。
彼の手を振り切って私は歩きだした。