いつかどこかで…
謙吾からの返事は来なかった。
私は祐治を待った。
私の家の前まで車で迎えに来てくれた。
久しぶりに乗る助手席は彼のタバコの香がした。
車に乗るなり、彼の顔を両手で包んで、その唇を強く吸った。
彼は優しく舌を絡ませて…。
『祐治…もう離さないで…』
『離してって言っても離さない…』
あなたの家族にどんなに恨まれているか…。
でも愛している。
もう一度私から彼の唇を塞いだ。
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