いつかどこかで…
昼休み…謙吾がメールしてきた。


[あいつに言ったよ。理沙は渡さないって。]


はあ…。困ったヤツ。
多分祐治は何とも思ってないでしょうけど。


明日から
数日、祐治は出張で不在。私に何も言わずに。いつもの事だけどね。


謙吾も、今日メンテに来たから当分来ない。


連絡あっても会うつもりはない。


と…一人息込んでいたら。なんなのよ。


祐治も音沙汰なし。

無視しようと思ってた謙吾からもメールも電話もなし。


こんなもんか。私なんか。

3日…こんなんで。携帯は死んでる。故障してる?なんてことはないか。


なんなんだ。二人に挟まれて、いい気になってたら。何なのよ。ばか。ばかばっかり。


バス停に謙吾が来そうで期待する自分が嫌。


携帯を何回も開く私が嫌。

謙吾の車が通る気がして…気取って立ってる私は大バカ女。


明日にはたしか出張から帰るはず。祐治。連絡くれるかも知れない。


もし謙吾が何か言ってきても絶対会わない。



出社しても、別館の総務の様子はわからないし、彼の予定もわからない。冷たい男ね。祐治。


昼休みに思わず総務を覗きに行ってしまった。


祐治の席…当たり前か。空いてる。


怪しまれるから早々に立ち去った。


いつ帰るの?彼から言わない事は私から聞かない主義だったけど…携帯を開いて…彼にメールした。
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