いつかどこかで…
私の顔を間近で見ながら…

『違うところならいいの?…ホテルに行こう。理沙…理沙が欲しい……』


私の手を引いて歩き出した。


『待ってよ。嫌。嫌よっ』

構わず歩いていく。

『嘘だ。嫌じゃないだろ。確かめさせて…。理沙の気持ち。もし嫌いなら…あきらめる。』


ダメよ。謙吾に…今…抱かれたいって思ってる。私は…誰が好きなの?


ホテルに入って…謙吾は優しく抱き締めてキスした…何度も、何度も。


すっかり…彼の唇に夢中になって…そっと離した時に涙がこぼれた。


『こんな私は嫌だ。誰にでも抱かれて…感じるんだ…汚いよ…』


『汚くない…俺の事も…奴の事も好きなんだよ…。見てろ。俺だけにさせてやる』


あっという間に服を剥ぎ取って、私をベットに押し倒した。


『明日…祐治が帰ってくるの…』

『知ってるよ…。』


跡を付けないでって言いたかったけど言えなかった。


『理沙…今は俺だけの事考えて…』

唇を吸って…舌を押し込んでくる。


迷っていると、彼から舌を絡ませてきて…私はされるがままに…


唇を離した謙吾は…
『理沙…他の事は考えないで…忘れて…』


優しいキスに…彼を愛してるって錯覚しそう。

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