いつかどこかで…
唇を優しく這わせていく…。

『理沙…理沙…』

私の名前を呟く彼が愛しくなって…


『謙吾…』

胸を掴んで、先を口に含んで舌で舐め…

『あ…っ』

感じてる…謙吾に感じてる。

『理沙…俺が好きか?』

戸惑う私に優しくキスして…耳元で囁いた。


『好きだって言えよ…』


答えない私を強く抱き締めた…。


祐治が…私を愛してるって、初めて言ってくれた。なのに…何故謙吾に抱かれて感じてるの?


私の脚を開いて、一気に押し込んできた…


『んっっ…』

切ない顔で見つめられ…謙吾を見つめ返した。


『お前は俺が好きなんだよ…』

私の脚を肩に掛けて、奥まで突いてくる。


『んっ…あっ』

全身を包み込む快感が…私を狂わせる。


『理沙…いいんだよ…感じて…理沙…愛してる…』


愛してる?謙吾…謙吾…。

私は祐治を愛してるの…。でも…

私の身体は謙吾に愛されている喜びで溢れ…


『謙吾…抱き締めて…』


達しそうになって、快感と罪悪感で押し潰されそうになって…謙吾に救いを求めた。


謙吾は脚を下ろして私を引き寄せ膝に乗せて抱き締めてくれた。


強く唇を吸いながら…

一瞬祐治か謙吾かわからなくなるような感覚になって…

突き上げられながら…私は…

『ああっ……』

激しく感じてしまった…。
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