いつかどこかで…
まさか…謙吾に抱かれることになるなんて、思いもしなかった。

謙吾は、とっても優しく抱いてくれた。祐治以外に身体が反応するなんて…。


謙吾の…私を抱く優しい手を思い出し、赤面してしまった。


みんなかなりお酒が入ってそんな事には気付く人もなく。私は一人顔を赤くした。


同時に祐治の事もよみがえる。

胸がドキドキしてきた。


[理沙をこんなにしやがって]謙吾が付けたキスマークを一つ一つ指で押さえる祐治。


[理沙…]
囁く声。

身体の芯が熱くなってくる。


逢いたいよ…祐治。


抱いて欲しい…祐治。


たまにはわがまま言わせて…ダメ?

こっそり取り出した携帯で祐治にメール送った。


[祐治に逢いたくなった…]

しばらくして…携帯が鳴った。慌てて店の外で電話に出た。…彼の声。嬉しい。
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