いつかどこかで…
嬉しかった。

今まで、わがまま言って困らせたくなかったから、言えなかったこと。


祐治が来てくれるって。迎えに来てくれるって。


皆には嘘ついて、飲み会を抜け出した。

彼の車を待ってる間…私の聞き間違い?とか酔ってる?とか色々心配しながら。

でも。彼の車が見えたとたんに、私は走りだしていた。

停まった車の運転側の窓を覗き込んで手を振った。


彼は笑いながら車を降りてきた。

『やっぱり酔ってるな…。こいつ』

私を優しく抱き締めてくれた。
おでこに優しくキスしてくれた。


『祐治…夢みたい…』

『夢が覚めないうちに車に乗って…』



車に乗っても彼から少しも離れたくなくて顔を近付ける。

彼が優しく唇を吸いながら、私の顔をしっかりと掴む。

鼻をくっつけて

『嬉しかったよ…メールくれて』


もう…胸が一杯で…夢中で彼にしがみついた。


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