いつかどこかで…
『謙吾…気持ちいい…』

『う…ん、理沙…凄くいいよ…』

私をベッドに倒して…


『座ってると…外に出せないからね…』


『強くして…謙吾』


『理沙、なんか正直になったね…可愛いよ』

奥まで…強く、強く突いて。身体が揺れる。


『ああっ…んふっ…んんっ』

『理沙…』


『ああ…謙吾…いきそう…』


謙吾の腰がもっと早く動く

彼の腰に手をまわした。

強く…。強く引き寄せた。無意識に…そうしていた。


『理沙…ダメだよ…な、中に…』


『謙吾…』


『くっっっ…』


初めて…中に放っている感覚を感じた。感じてしまった。


収縮しながら、謙吾の放ったものを奥深くに飲み込むように…。


もし妊娠したら…。なんてちょっと頭を過った。


『ごめん…理沙。中に出しちゃったよ…』


『私もごめん…押さえちゃって…』


謙吾が初めて…。祐治とは不倫関係だったから、祐治は絶対に中には出さなかった。


私の中で…謙吾の無精子症の事があったから…出させたのかな、私。


妊娠しないと思って…。


祐治に逢えない淋しさを謙吾で紛らわせて、こんな酷いこと考えてる私は最低だ。
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