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私も中学時代、モテていた。
それだけは、自覚もある。
いろんな人に告白されていたし、1、2年生の頃は自分でも軽かったなあ、って思ってる。
普通のモテる女の人なら、ちゃんと自分に合う人を見極めて、返事を出すだろう。
でも私は、告白されるとすぐに、あっ!って思っちゃう。
好きがどうかなんて分からないまま付き合って、1週間もしないうちに別れることだって、少なくなかった。
そんな時、久しぶりに自分から好きになり、本気で愛したのが、あの元カレ。名前は、勇希。付き合った当初、中2の私の1つ年上の中3だった。とても優しく、先輩後輩からも人気がある彼が、とても自慢だった。
でも、学年が1つあがると、勇希は卒業し、その頃から会える日が減っていくのが、目に見えて分かった。
勇希は部活に入り、忙しい毎日だったけど、毎日のメール、たまに出来る電話、時間が合えばデート他愛ないけど、お互い心がやすらいだ。喧嘩もなく、心は繋がっている。…と、私は思っていた。



なのに…。なのにいきなり
(好きなやつ出来た。てか、前から2人でちょいちょい会ってた。わりぃな…。別れてほしい。)

絵文字のない素っ気ないメール。直接話し合うこともなく、別れを告げられた。





惚れやすく、騙されやすく、男運の悪い私を、一番近くで支えてくれた莉音。干渉してないふりして、私のことを心配してくれているのが、痛いほど伝わってきた。





また、そんな人を好きにならないか心配してくれているんだよね?でも今は無理矢理にでも恋をして、莉音を幸せにしたかった。






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