ホワイト・クリスマス
「飯島…先輩」




おもわず先輩の名前を呼ぶと、

「“先輩”ってのも悪くないね」

と、おどけたように笑った。

「それで。
返事はどうなんですか」

「えっと…」

しばらく先輩とみつめあう。

「ん?」

優しく聞き返してくれた。
「…よろしくお願いします…っ!!」

伝わった、かな?

「俺のこと好き?」

「南津よりも好きです」

自然とその言葉が出てきた。

「南津…って元カレだよな?」

「はい」

「嬉しいかも」


そう言って本当にうれしそうに笑った。



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