雨上がりの空
・・・授業・・・始まっていた・・・・

「ホントだ・・・っていうか先輩もサボりじゃないですか。」

「ははっ。あたり。人のこと言えねーよな。」
先輩ははにかみながら言っていた。
私もつられてははっと笑った。

こんなにも喋れちゃっていいのかな。

嬉しく思いながらもそんな気持ちもあった。

空がどんよりと曇ってきた・・・
どんどん暗くなっていく。
「・・・雨降りそうだな。」

「そうですね・・・はぁ・・・」

「とりあえず中にはいろっか。」

「はい!!」

私と隼先輩は中に入った。

「晴れって言ってたのになぁ・・・天気予報ってあてになりませんね」


隼先輩はうつむいている。

「先輩・・・?」

「なぁ・・・もう屋上に来るな。」

・・・え・・・?

先輩の一言が・・・私の胸に・・・深く突き刺さった・・・
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