からふる・ぱれっと

「おめでと。」


「おめでとう!オーナー。」


気付けば、ハルキと南が戻ってきていた。


「筒井君…ありがとね。」


汐莉はハルキにそう言った。


「どいたしまして、藤本さん。まぁ気にしないでください。オーナーが会いたがってたから、店の場所教えただけですから。」


ハルキは笑顔でそう言った。


「…なんで?知り合い?」


俺は混乱した。


「実は俺のバンドに取材来て、その担当が藤本さんだったってわけ。」


「それで筒井君と明良君が知り合いだって知って、店の場所教えてもらったの。」


それって…。


「今まで会いに来なかったのは、店の場所忘れてたからだったのかよ!!」


「…ごめん。」


汐莉は申し訳なさそうに謝ってきた。

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